Diff of セキュリティ雑感3

広告


*セキュリティ雑感

#ad_banner(banner468x60.txt)

#ad_banner(custom1.txt)

**るーつーにこだわるな
 ショボい話ついでだが、使うツールにこだわりを見せるのはショボい人間のすることであるから止めたほうが宜しい(笑)。ツールというのは適材適所である。筆者は科学計算をするが、科学計算のコンピュータ言語は物理の場合フォートランという1977年の規格が多い。フォートランで書いているという話をすると、大概の素人さんが、事情を知った顔をして、「今時フォートランなんて...。C言語とかで書かないの?」というが、こういう人はまともな科学計算をしたことがない人ばかりである。仕方がないので、細かな話をしていくと、フォートラン=古く悪い、C言語=新しくて良いといった漠然とした認識しかなかったりして、具体的にC言語のどこが致命的に優れているのかといった事すら知らなかったりする。まともな科学計算をしている人は、「なるほどフォートランですか」と聞き流す(笑)。科学計算はフォートランで書くし、制御用プログラムはC言語で書く。それは、使えるライブラリ資材とか、その分野のユーザ人口といった互換性の問題が一番の決定要因なので、やろうとする対象に応じて適宜やれば宜しいわけで、こだわるようなものでもない(笑)。科学計算でもメモリを莫大に食うような大規模計算の場合には、フォートラン77という言語では対応しきれないことがあるので、これはフォートラン90に書き直す。元がフォートラン77で書かれている資材なら、フォートラン90に直すし、最初から作るならC言語を使う。C言語がフォートラン77に比べて致命的に優れているのはメモリアロケートというメモリ節約の機能が使えるからで、大した計算でなければフォートラン77でも別にいいわけである。そういう風に必然性に応じて使い分けているわけであって、そういう人間に向かって、メモリアロケーションも使ったことのない人間が、「エーっ!!フォートランは今時古いでしょ〜」などとオーバーリアクションで絡んできても、恥をさらすだけである(笑)。

**さて、
自分のコンピュータから、例えば外国のコンピュータにつなげて、そこにあるファイルを取ってくるというようなことをした人はどれくらいいるであろうか?「私はそんな高級な事したことない...」という人が結構いるが(笑)、ホームページを見てるじゃあねぇかというわけである(笑)。かくいう筆者もつい1年前まで、ホームページと言うのは「見に行くもの」だとばかり思っていたのだが(笑)、あれは、htmlという形式で書かれたファイルを「取りに行く」のである(笑)。たとえば、 yahooを見るというのは、yahooのページが書かれているファイルをインターネット経由で自分のコンピュータに一旦取り入れて、それを表示させているのだ。こういう風に人のコンピュータから、ものを取り出す、あるいは送りこむというのがインターネットという事なのであるが、これも賞賛すべき事に殆どそんなこと意識しなくても使えるようになっている。「ホームページを見にいく」のであって、大方の人は、そこで、「相手のコンピュータに入りこんで、許可されているhtmlファイルを受信して...」といったことなど意識できない。

 ふつうのレベルのユーザにとっては、殆ど意識されない「コンピュータ間の接続」であるが、筆者のような仕事をしていると、こういう事をしょっちゅう行うことになる。筆者らがやるような科学計算と言うのは、いってみれば、人間がやったら、何百年かかるような計算(足し算、引き算、割り算、掛け算)の繰り返しをコンピュータにやらすというようなものである。天気予報なんかは、実に、そういう繰り返し計算を何万回、何十万回も行って、ようやく、雲の動きとかを予測するわけである。何億円もする超速いコンピュータでも、3日とか、ひどい場合は1ヶ月くらいかかるような計算をやって、それで色々研究しているのである。そういうわけで、計算は自分のパソコンで出来るような表計算とかではなくて、日本に何十台くらいしかない、何億円するような超高速コンピュータで計算する。だから、例えばイギリスにある自分のパソコンから、東京の超大型コンピュータにつなげて、イギリスから命令を出して、東京で計算を走らせるというような事をする。そういうような事が出来るようになると、コンピュータをつなげて情報をやりとりする仕組みが分かるようになるので、e-mail にしても、大体、研究者達は、あまりホットメールのようなものは使わない。そもそも、hotmailなんかが出来るずっと前から、研究者たちは世界中のどこからでも自分のe-mailを読んでいたのだ。例えば、イギリスから東京の自分のコンピュータにつなげる仕組みややり方を知っているので、そうやって、東京の自分のコンピュータに届いているe-mailを、イギリスの自分のパソコンに持ってくることが出来るのだ。